クリニック通信

第32回 副鼻腔炎について

眠いプリン1.JPG   副鼻腔炎とは顔面にある副鼻腔と言う場所に炎症が起きる病気です。副鼻腔は鼻の周りの骨の中にある空洞のことで、おでこにある前頭洞、眼と眼の間にある篩骨洞、頬っぺたにある上顎洞、鼻の奥まったところにある蝶形骨洞の4つからなります。それぞれ左右に対になってあります。以前は特に副鼻腔に膿が貯まる状態を蓄膿症と呼んで多くの患者さんがいましたが、最近は生活環境や食習慣、医療状況の変化により蓄膿症の患者さんの数はかなり少なくなりました。今回から数回にわたり、副鼻腔炎についてお話します。

 風邪などによる鼻腔内の炎症が副鼻腔に波及し副鼻腔の粘膜にウイルスや細菌が感染したり、アレルギー性の炎症によって粘膜の肥厚が起こり副鼻腔炎になります。それぞれの副鼻腔は鼻腔と交通があり、常に換気されています。炎症のために副鼻腔と鼻腔がつながっている部分が腫れ、換気が上手くいかなくなり、副鼻腔内の分泌物や膿などが外に出せなくなって炎症が強くなっていきます。

 副鼻腔炎には急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎、歯性上顎洞炎、好酸球性副鼻腔炎、副鼻腔真菌症等の状態があります。急性副鼻腔炎は風邪などによる鼻炎から発症するもので、ウイルスや細菌感染などによって副鼻腔に起こる急性の炎症です。頭痛や顔面痛、膿性鼻漏などの症状が起こります。通常は片側性で、1から2週間で治ります。慢性副鼻腔炎は急性、アレルギー性の副鼻腔炎が長引き、膿汁の副鼻腔内の貯留、炎症性の粘膜肥厚、骨格などにより副鼻腔に膿が溜まりやすいなどが原因で慢性的に炎症がおきている状態です。炎症が長引くと副鼻腔内の分泌液の量が増えたり、その粘度が高くなったりして、さらに慢性副鼻腔炎の状態を悪くすることにつながります。引き起こされる症状は鼻づまりや粘性鼻漏、頭痛、頭重感などさまざまです。歯性上顎洞炎は虫歯の炎症が歯根部に到達し、そこから上顎洞内に伸展した状態です。歯の治療が必要です。好酸球性副鼻腔炎は喘息に合併する副鼻腔炎のうち、多発する鼻茸(鼻ポリープ)を特徴とします。好酸球という細胞の浸潤を伴い、難治性で喘息悪化の原因になります。副鼻腔真菌症は主に上顎洞に真菌の感染が起こり、真菌塊を形成した状態です。手術が必要な場合が多いです。

 次回からはそれぞれの副鼻腔炎について詳しくお話していきます。今回の写真は暖かい日の眠そうなプリンです。

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