クリニック通信

第33回 急性副鼻腔炎

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 前回から時間が経ってしまいましたが、今回は副鼻腔炎の各論1回目として急性副鼻腔炎についてお話します。

 急性副鼻腔炎は、「急性に発症し、発症から4 週間以内の副鼻腔の感染症で、鼻閉、鼻漏、後鼻漏、咳嗽といった呼吸器症状を呈し、頭痛、頬部痛、顔面圧迫感などを伴う疾患」と定義されています。副鼻腔における急性炎症の多くは風邪などの急性鼻炎に引き続いて起こります。急性鼻炎により鼻粘膜が腫脹すると鼻腔と副鼻腔の間が閉鎖されてしまい換気が上手くいかなくなります。そのような状態で副鼻腔内に細菌の感染が起こると、膿汁などの分泌物が貯留します。換気が悪いため、その分泌物は外に出せなくなって炎症が強くなっていきます。分泌物が多くなると、副鼻腔内の圧が上がり、顔面の痛みが出てきます。原因菌として肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌などの細菌感染があげられます。また、アレルギー性鼻炎のある方は、風邪をひくと鼻炎症状が強くなるため、急性副鼻腔炎を起こしやすいです。

 症状として膿性の鼻漏、後鼻漏、鼻閉、顔面の圧迫感・圧迫痛、発熱、咳、頭痛などがあります。眼の奥の痛み、鼻が臭う、においがしないなどの症状もあります。また、歯の痛みを感じる場合もあり、歯科受診後に紹介されて来院される場合もあります。

 急性副鼻腔炎の診断は問診と視診、単純X線検査などによります。まず鼻鏡検査を行い、鼻腔粘膜の腫れや鼻汁の性状を調べます。所見が強い場合は鼻汁中の細菌の検査もします。またアレルギー性鼻炎の有無も調べます。X線検査ではどの副鼻腔の炎症か、また粘膜の腫れや膿のたまり具合を確認します。

 急性副鼻腔炎の治療は先ずたまった鼻水を吸引して取り除くことが重要です。こまめに鼻をかみ、鼻内の換気を良くします。粘調な鼻汁を柔らかくする薬や抗菌薬の投与を行います。痛みに対しては消炎鎮痛薬、アレルギー性鼻炎がある場合は抗ヒスタミン薬などの投与も行います。ほとんどの場合は12週間くらいで治癒しますが、抗菌薬の効き目が悪い場合もあり、その場合は変更の必要があります。十分な治療がされないでいると、慢性化したり、副鼻腔外へ炎症が拡がり重篤な病態になる場合もあります。良くなったからといって自己判断で治療を中断するのはやめましょう。

 次回は慢性副鼻腔炎についてお話します。久しぶりですが今回の写真もプリンです。

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